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Aug 18, 2004

舌ガン

チェッカーズは、前で歌ってる3人と、フミヤの弟しか、知らない。
クロベエという名前は知っているけど、顔も覚えていないし担当パートも知らなかった。
それでも、そのクロベエが舌ガンで40歳で亡くなったなんて、とてもショック。
早い。早すぎる。

私がOLだったとき、海外勤務だったオヤジが、病気のために帰国していた。
舌ガン&喉頭ガンだった。
私の課の隣に座っていて、オヤジの席の周りには女性がいなかったため、たまに私がお茶をいれて持って行くと、満面の笑顔で、手術後で声が出ないのに一生懸命「ありがとう」という言葉を絞り出そうとしていた。
その笑顔だけで十分通じるのに。言葉なんていらないのに。
かすれてはいるけど、なんとか声が出るようになると、オヤジは周りの人に私のことを褒めるようなことをしゃべり始めた。「ちっ、ったり〜な〜。お茶でもいれてやるか〜」ぐらいにしか思っていなかったので、非常に恥ずかしかった。
海外勤務から急に呼び戻されても、仕事がない席に座っていたオヤジ。
同僚の男性からも女性からも、無視されていた。
たった一杯の、ある女性社員がいれてくれたお茶が、とても嬉しかった、というのをあとで聞いて、とても驚いた。

何ヶ月かして、私も自分の仕事に没頭していてオヤジの動向をよく見ていなかった。いつの間にか席からいなくなっていた。
訃報が回って来た。
オヤジは亡くなっていた。

クロベエの話で、しばらく忘れていたこのオヤジのことを、思い出した。

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Comments

わぁ~ 泣けるお話です。
術後のオヤジさん、いつもどんな気持ちで出勤されて
いたのでしょう。
くりぽんさんが入れてくれた一杯の温かいお茶にきっと
癒されていたと思います。
人は辛い時に優しくしてもらったことは絶対に忘れません。
今日は心が潤いました。(^^)

うう・・実は、書いている間に自分でも思い出して涙が出てしまいました(T_T)

>術後のオヤジさん、いつもどんな気持ちで
>出勤されていたのでしょう。

そばで見ていても、想像ができません・・。
なんで周りの皆が無視していたのか、今でも分からないんですが、特に男性社員の間では「仕事ができないヤツは負け」みたいな雰囲気があり、会社にいても仕事のない席に座ってたオヤジは「病気に負けたヤツ」と見られていたのでしょうか・・。
海外ではバリバリ仕事をこなし、怖いとまで言われていた人だっただけに、ガンという病気を突きつけられてかなり精神的に参っていたのではないかと思います。
だけど本当に恥ずかしかったのは、お茶出しを「かったり〜」と思いながらやっていたのに、そんな私に感謝の念を抱いていてくれたことです。。。(T_T)
うう〜、今でも申し訳なく思うし、恥ずかしいぃ〜〜。

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